目に障がいのある方といっしょに美術を楽しむ「アートな美」
2019年10月31日木曜日
爽やかな秋晴れの中、名古屋市美術館「カラヴァッジョ展」へ
出かけました。参加者は9名と付き添いの方1名に、アートな美メンバー
10名の計20名。伏見駅で待ち合わせし、木々が少し色づいた白川公園を
抜けて美術館へ到着。
講堂にて、本展担当の保崎学芸課長より、熱のこもった概要説明を受けました。
展覧会には出品されていない、ローマの教会にあるカラヴァッジョの作品映像も
見せていただきました。
会場へ。エントランスには本展のメインの作品の写真が、撮影スポット
として設置されています。
会場内最初の作品。カラヴァッジョの影響を受けた画家が描いた、大きな静物画で
す。
今回は、名古屋市美術館ボランティアの3人も、一緒に会場内を観て回りました。
「リュート弾き」
人物の表情や、実際に読めそうな楽譜、花の生けられている
ガラスに映りこむ室内の様子・・・非常にリアルに描かれています。この作品の前に
は、みなさん長時間滞在されていました。
「メドゥーサの盾」
神話の登場人物。髪の毛に見えるのは、たくさんの蛇です。蛇は苦手!な方にとって
はじっくり観るのは抵抗があります・・・。
今回は、漫画家ヤマザキマリさんのイラスト付キャプションが所々にあります。
カラヴァッジョの語り口のような文章に、みなさん興味津々です。
「トマスの不信」
これは、カラヴァッジョの絵を模写したものです。この絵は当時、とても人気があ
り、たくさんの画家が模写した絵が何十枚もあるそうです。
展覧会場の壁に色があるところはカラヴァッジョ、白い部分は他の画家の
作品だそうです。波乱万丈な人生を歩んだカラヴァッジョ、謎も多く余韻の残り、
鑑賞会後のランチタイムのおしゃべりも弾みました。