穏やかな冬の一日、
名古屋市美術館で開催されている「岸田劉生展」に行ってきました。
参加者は障がいのある方8人とヘルパー1人、アートな美10人の総勢19人です。
今回も名古屋市美術館のボランティア2人が一緒に回って、
絵画説明に加わってくれました。
まず講堂で、本展担当の井口学芸課長に劉生の年譜や見どころなど、
丁寧な解説をしていただきました。
その後、ペア毎に展覧会場へ。
入口には今回の目玉作品「麗子微笑」になりきってみようということで、
毛糸の肩掛けとおかっぱ頭のカツラが用意されていました。
劉生と言えば重要文化財の「麗子微笑」が有名ですが、
劉生は麗子の絵を100枚近く描いたそうです。
ここでも「麗子微笑」の他「二人麗子図(童女飾髪図)」や
「童女舞姿」など、20点近くの麗子ちゃんが迎えてくれました。
劉生は麗子ちゃんを描くことで、写実絵画とはなにか追及していたのですね。
劉生は、麗子ちゃんだけでなく、
他にも友人知人の肖像や自画像、静物画、風景画など、
いろいろなジャンルで独創性豊かな傑作を残しました。
劉生芸術を堪能した一日でした。
2020年1月16日
*許可を得て撮影しています